- 土間コンクリートってどれくらい費用がかかるの?
- 自分の持っている見積り金額は正しい?
- 土間コンクリートで失敗したくない!
この記事では、土間コンクリートにかかわる費用を大公開します。
土間コンクリートって実は失敗が多い工事。
最後まで読めば比較するときの基準ができ、外構で失敗する確率をグッと減らせます。
現役エクステリアプランナー/1級土木施工管理技士のきつね(@ktn_ktn_3)がお送りします。
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土間コンクリートとは?
戸建て住宅の駐車場といえば土間コンクリートが主流です。
土間は土足で入るスペース(床)のこと。(昔の家にはそういうスペースがありました)
そのスペースをコンクリートにすることを土間コンクリート。
その名残があり、一般的な用語として使われているんだと思います。
『平らな地面に設置するコンクリート=土間コンクリート』と考えてください。
土間コンクリート仕上げ方法3種類
よく採用される仕上げ方法は下記の3種類です。
- 金ゴテ仕上げ
- 刷毛びき仕上げ
- 洗い出し仕上げ
実際には、金ゴテ仕上げか刷毛びき仕上げを採用することが多いです。
各仕上げの特徴は次の通りです。
- 金ゴテ仕上げ
- 金ゴテで表面をツルツルにする仕上げ方法です。
ほこりやゴミがたまりづらい、子どもが転んでも傷になりづらいのが特徴。 - 刷毛びき仕上げ
- 刷毛で表面をザラザラにする仕上げ方法です。
すべり止めの効果もあります。
金ゴテよりはほこりやゴミがたまりやすい、転ぶと傷になりやすいのが特徴。 - 洗い出し仕上げ
- 表面を水で洗い流し、コンクリート中の石を表面に見せる仕上げ方法です。
見た目がおしゃれで、タイヤ痕が目立たないメリットあり。
洗い出し仕上げは特に技術が必要なので、採用頻度は少ないと思って下さい。
各仕上げの標準的な単価
上記で説明した3種類の仕上げの単価を解説します。
前提条件ですが、コンクリート打設・仕上げ工事(ワイヤーメッシュ含む)の金額を算出しています。
実際の見積りでは、項目を細かく分けるパターンが多いです。(掘削や砕石、型枠など)
全部ごちゃ混ぜにすると比較がしづらくなるため区切りをつけました。
業者によって見積りの表記もまちまちなので余計にわかりづらいところです。
- 30㎡(厚み10㎝、2台駐車)として試算
- 金ゴテと刷毛びきは金額が変わらない
- 洗い出しは3,000円くらい高くなる
30㎡(厚み10㎝、2台駐車)として試算
一般的に駐車スペースで必要なのは、3m×5mの15㎡です。
2台分の30㎡として試算していきます。厚みは標準の10㎝。
金ゴテと刷毛びきは金額が変わらない
金ゴテと刷毛引きは金額が変わりません。
理由としては、使う材料や施工にかかる人数が変わらないからです。
金ゴテ仕上げと刷毛引き仕上げの試算は下記の通りになりました。
ポンプ車の必要がない良い条件で考えています。
- 仕上げ 25,000×1人=25,000
- 土工 20,000×2人=40,000
- 生コン 15,000×4㎥=60,000
- メッシュ 500×25枚=12,500
- サイコロ・結束線・養生材 10,000×1=10,000
合計すると、147,500円。30㎡で割ると単価は4,916円です。
洗い出しは3,000円くらい高くなる
洗い出しに関しては、工程が増えるので金額も高くなります。
洗い出し仕上げの試算は下記の通りになりました。
一発仕上げと言われる工法で考えています。
- 仕上げ 25,000×2人=50,000
- 土工 20,000×4人=80,000
- 生コン 15,000×4=60,000
- メッシュ 500×25枚=12,500
- サイコロ・結束線・養生材 10,000×1式=10,000
- 遅延材など雑費 10,000×1式=10,000
合計すると222,500円。30㎡で割ると単価は7,416円です。
洗い出しも種類があるので、単価は参考にしてください。
1発施工、2発施工、2発なら使う砂利の種類など変動する要素が多いです。
コンクリート以外の費用・相場知りたい人は下記の記事を参考にしてください。
【ワンポイント】なんで面積で単価が変わる?
基本的な考え方は、『面積が少ない単価が高くなり、多いと単価が安くなる』です。
30㎡と50㎡で考えると変わるのは材料代だけで労務・機械費はほとんど変動しません。
値上がり幅より面積の増え方が大きければ、単価が下がっていくというイメージです。
30㎡で想定価格15万とすると、50㎡で想定価格は18万。
それぞれ面積で割ると・・・
30㎡→5,000円/㎡
50㎡→3,600円/㎡
面積以外でも金額が変動するので、ドンピシャな金額はないと思ってください。あくまで評価するための基準です。
面積以外で金額が変わる条件
外構の金額は現場条件によって大きく左右されます。
土間コンクリートも一緒で、「同じ現場は2度とない」と言われるほどたくさんの条件があります。
ここでは、金額が上がってしまう条件を7つ挙げました。
- 狭小地
- ポンプ車(配管)
- 目地
- 厚み
- デザイン
- 生コン車の小型指定
- 複数業者の経費
自分の見積りが高いと思ったら、当てはまっている可能性があるので確認してください!
目地の種類と金額
目地とは、コンクリートのひび割れ防止やデザインのために入れるジョイントのことです。
ひと言で目地といっても種類やメリット・デメリットがあります。
細かい部分ですが、しっかり選択していきましょう!
- プラスチック目地 1,000~1,500円/m
- カッター目地 5,000~20,000円/式
- 砂利目地 1,500~2,000円/m
- タマリュウ目地 1,000~1,500円/m
- レンガ目地 2,000~4,000円/m
おすすめはプラスチック目地(エキスパンタイ)です。
理由としては、費用が安くメンテナンスフリーで段差なく快適だからです。
プラスチック・カッター目地以外だと型枠で溝を作る手間もちゃっかり増えるので、比べるとやっぱり割高になります。
目地についてくわしくは次の記事で解説しています。
おしゃれな真鍮レターを土間コンクリートに入れたい!
土間コンクリートの中に真鍮レターを入れたい!
HELLOやWelcomeなどシンプルな土間コンにワンポイント入れられるのでおしゃれです。
費用としては、材料を施主支給で用意すればほとんどかかりません。
材料は5,000~10,000円くらいでネット購入できます。
ただしデメリットもあって、失敗する確率を上げる選択になりかないということ。
注意するポイント下記3点をおさえましょう。
- 失敗する確率が上がる選択だと認識する
- 施工経験や慣れを確認する
- 暑い時期を避ける
やり直しがきかないので慎重に判断しましょう。
思い出として、家族の手形を入れる人もいますね。
SNSで見かけたけど素手でコンクリートを触っちゃダメです。
コンクリートはアルカリ性が強いので皮膚が荒れちゃいます・・・
私は手袋していても荒れるので、肌が弱い人は特に注意!
土間コン成功のカギ3選
土間コンを成功させるための要素を3つ紹介します。
- 計画
- 業者選び
- 施工時期
計画
まず大前提として、土間コンクリートは失敗の多い工種だと認識することが大切です。
業者選び
実力のない業者に当たると当然失敗する確率も上がり、どんなに頑張ってもリカバリーが効きません。
誠実に対応してくれないとなると、失敗のまま泣き寝入りになっていまします。
信頼できる業者かどうかは、発注までに見極めないといけないのでハードルが高いです。
保証制度の有無も要チェックです!
施工時期
何気なく外構を発注される人が大多数だと思いますが、土間コンに関してはよくない=失敗しやすい時期があります。
- 真夏
- 真冬
- 梅雨
気温が高いときは暑中コンクリート、低いときは寒中コンクリートといい特別な配慮が必要になります。
言い換えれば、失敗確率が上がる時期だということ。
天気がくずれやすい梅雨時期も要注意です。
土間コン施工ステップ
土間コンの施工の流れをステップ形式で紹介します。
コンクリートが完成するまでにこんなに細かい作業があります。
全体像が見えるようになるので検討しやすくなりますよ!
- 測量・丁張設置
- 掘削・残土処分
- 路盤工
- 型枠組立(脱枠)
- 目地設置
- ワイヤーメッシュ設置
- コンクリート打設・仕上げ
それぞれかんたんに解説しながら紹介します。
目安となる高さ・位置を出す作業
コンクリートと砕石の厚み分、土を掘り下げる作業
土が多い場合は、現場外への残土処分が必要
砕石でコンクリートの下地をつくる作業
コンクリートの止めを木枠でつくる作業
スリット目地をつくるのはこのタイミング
プラスチック、レンガなどの目地を設置する作業
砕石、タマリュウ目地は型枠を外した後に作業
ワイヤーメッシュを設置する作業(ひび割れ防止)
メインとなるコンクリートの打ち込み・仕上げの作業
打ち込み前の養生も含みます
土間コンチェックリスト
少しでも失敗を遠ざけるため、チェックしておくべきポイントをリストにしました。
そもそも土間コンが適していない場合(水勾配が取れない)もありますよ!
透水性のある材料に変えるなど対策が必要です。
- 厚みは10㎝以上か?
- 生コンはJIS規格か?
- 砕石は10㎝以上か?
- ワイヤーメッシュは5mm以上か?
- 水勾配は最低1%以上か?
- 生コンの強度はいくつか?
- 施工日の天気は?
- 施工保証はあるか?
- 見積り条件に何が書いてあるか?
- 目地は入っているか?
土間コンだけでなくチェックするポイントは多々あります。
業者と初めて取り交わす書類である見積り書もチェックポイントがあります。
下記の記事でくわしく書いているので参考にしてください。
「優良業者かどうかを判断する」ことはむずかしいですが、「ちょっと要注意かも?」という業者はあぶり出せます。
仕上がりってこれでいいの?
- 仕上がりが汚い
- 色ムラがある
- ヒビ割れがある
施工が終わったけどこんな仕上がりでいいの?
業者には問題ないって言われたけど心配・・・
こんなお悩みの声も多いです。
もし心配であれば、当ブログのお問い合わせフォームから連絡ください。
写真を送ってもらえればより詳しく回答できるのでお気軽にどうぞ!
その他の特殊なコンクリート・仕上げ
ひと言でコンクリートと言っても、たくさんの工法があります。
新しい工法も開発されているので、個性を出したい人は要チェックです!
- スタンプコンクリート
- ドライテック
- ローラーストーン
- ステンシルコンクリート
土間コンクリートで起こるトラブル5選
冒頭で土間コンクリートは、意外と失敗が多いという話をしました。
トラブル例をざっと挙げるだけで5種類もあります。
- 水たまり
- ひび割れ
- 凍害
- 白華現象
- 色ムラ
5選にプラスして単純に仕上りが汚いパターンもありますね。
- 人員不足で手がまわらない
- 単純にスキル不足
- 当日の天候
原因を考え出せばキリがないです。
土間コンに限らず、予備知識を持つことで回避できるトラブルもあるので、下記の記事を参考にしてください。
同じ会社でも見積りする人が違えば金額が変わる?
同じ会社でも見積りする人が違えば金額が変わる?
見積り金額に正解はありません。
実際に同じ会社だとしいても見積りする人が違えば、金額は変わってしまいます。
コンクリート工事を例に考えてみましょう。
- 見積り担当Aさんは3人で完了できる計算
- 見積り担当Bさんは4人で完了できる計算
これだけで経費・消費税を含めば2万円以上差が出てきます。
経験値も違えば、性格も違うので当然の結果ですね。
実際はというと、地域も保有機械もルールも違う別会社を比較するのでもっと差がついてくるわけです。
そんな状況下で金額の正解(最安値)にこだわると、安いけど質の低い業者に当たる可能性が高くなります。
解決策としては比較が最適解ですが、単純な金額の比較は逆効果になる可能性があるので注意しましょう。
少なくても2社、できれば3社以上の比較をおすすめします。金額が大きくなればなるほど相見積りの効果が高くなるので。
金額が予算に収まるのはもちろん必須ですが、過程の対応を重視してもらいたいです。
ちょっと感じた不信感など後々のトラブルに発展するので放置しないでください。
コンクリートは殺風景?おしゃれにしたいならパースを書ける業者を選ぼう
外構は業者選びが9割
コンクリートを広い面積に設置すると、どうしても殺風景になりがちです。
おしゃれにしたい・個性を出したい場合は、3Dパースを書ける業者に依頼することをおすすめします。
書けない、2Dしか書けない業者も多いので確認が必要です!
外構工事を施工できる業種は、思っている以上に多いので下記記事は要チェックです。
まとめ
この記事では、土間コンで失敗しないための知識について解説してきました。
特に重要なのは、下記の3点です。
- 土間コンクリートは失敗しやすい工種だと認識する
- 金額はあくまでも1つの目安
- 信頼できる業者は比較で探せる
どんなに満足のいく家づくりでも土間コンクリートで失敗してしまえば台なしです。
さらに家の中と違って人目に触れるので余計に気になるポイント。
最後の外構で後悔しないためにも、予備知識をもって全力で挑みましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
当ブログでは、外構に関する質問や相談もお問い合わせから受け付けています。
記事以外の内容でもオッケーなので、お気軽に問い合わせ下さい!(匿名可)
コメントまたは、記事にて回答させていただきますね。
外構は業者選びが9割
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