- 外構リフォームのdiyで砂利敷きを安くしたい
- 砂利敷きなら簡単にできそうだけど、実際はどう?
- コストダウンできる金額やコツ、注意点があれば知りたい!
外構リフォームは、diyをうまく活用することで費用を安くすることが可能です。
砂利敷きも同様ですが、事前知識がないままチャレンジすると下記のような失敗につながってしまいます。
- 簡単に考えていて、苦労とコストが見合わなかった
- 雑草対策として施工したが、草が生えてきてしまった
- 割高な砂利を買ってしまい、業者より高くなってしまった
せっかく時間とお金をかけても失敗しては満足度の高いdiyになりません。
最悪の場合、やり直しという可能性すらあります。
本記事では、diyにチャレンジする判断基準と正しい施工方法やコツ、注意点について解説します。
正しい知識さえ持っていれば、砂利敷きはおすすめのdiyです。
この記事を読むことで確実に失敗を遠ざけることができるので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
現役エクステリアプランナー/1級土木施工管理技士のきつね(@ktn_ktn_3)がお送りします。
おすすめ度★★★★☆の理由
- コストカットできる金額としてはお得
- 1つ1つの作業は単純
- 重労働になりがち
以上、2つの理由から★★★★☆(5段階中4)をつけました。
コストカットできる金額の目安は?
50000円前後がコストカットの目安。
削れる部分は、主に業者の人件費と経費です。
金額としてはいい線です。
diyで砂利敷きは簡単だけど重労働
結論、diyで砂利敷きは簡単だけど、重労働になりがちです。
1つ1つの作業が難しいわけではないのですが、全体を見ると大変。
- 計画
- 運搬
- 下地づくり
- 防草シート貼り
- 砂利敷き
こんなにたくさん工程があります。
小さい面積ならクリアできますが、diyで大きな面積はきついでしょう。
長さ20m×幅1m=20㎡くらい上限の目安にして下さい。
決して楽な面積ではありませんが、建物裏の一般的な面積です。
また、下記のような条件のが重なると余計に負荷がかかります。
- 週休1日の人
- 子育て世代で家事育児がある人
- 施工時期が夏(作業は進まないし、熱中症もありえる)
- 地面が硬い(掘りづらい)
かかる期間は、1人でやるなら丸2日(夏なら3日)はかかりますね。
(業者が施工する場合は、機材が揃っているのでもっと早くできます。)
自分は条件悪いなと感じたら15m2を上限にするのも得策!
作業手順を把握して失敗のない施工をしよう!
最初にしっかり計画を練ろう
まずは計画からです。
- どの範囲に
- どんな種類の砂利を敷くか
上記の2点を決めましょう。
次にどれくらいの量を使うか計算します。
縦の長さ×横の長さで面積を算出。
使う商品の使用目安を元に使う量を計算。
何kg入りかによって使う量が変わるので、実際に使う商品を確認しましょう。
「〇〇cmの厚みで1m2に△△袋必要」こういった表記があります。
おすすめの厚みは4cm以上。
薄い(3cm以下)だと下地が見えてしまいます。
袋で売られているのは、10kg、15kg、20kgが主流。
- 1袋20kgの商品
- 厚み4cm
- 1m2に5袋
- 20m2に施工
上記条件で計算すると、なんと100袋も必要になります。
運搬がキモ(無理しないことが大切)
使う量がわかったら、どうやって運ぶかを決めます。
注意点としては、乗用車で無理をしないこと。
重たい荷物を運ぶ仕様ではないので負担が大きい。
車を壊してしまっては元も子もありません。
1番有力なのは、ホームセンターの車レンタルサービスを利用するというパターンです。
最大積載量350kgの軽トラで20kgだと18袋が積む目安。
100袋使うとしたら、6往復する必要があります。
運搬だけで1日がかりです・・・
掘削、下地づくりが1番重労働
「仕上がりの高さ」から「砂利の厚み分を掘る作業」です。
砂利を入れるより土を掘り出す方が大変。
周りが全部完成してしまうと掘った土の行き場がなくなります。
必ず残土の行き先も考えておきましょう!
土の硬さによっても作業効率が変わります。
必ず防草シート張り
この工程は必ず施工して下さい。
予算や手間をケチったら後で必ず後悔します。
自然に土からより砂利の間から生えてきてしまった雑草の方が数倍タチが悪い。
作業の手順は、下記の繰り返しです。
- シートをサイズに切って敷く
- 専用のピンで動かないように固定
- 次のシートをしっかり重ねて敷く
専用のテープも利用して隙間なく貼りましょう。(特に端部に注意)
室外機やプロパンガスなど障害物があっても、手を抜かず細かくカットして下さい。
幅1mと幅2mの設定があるので、現地の状況に合わせて注文しましょう。
実際にうちの会社で施工する場合もザバーンという商品1択です。
特にお客さんの要望がなければ、ザバーン以外は使いません。
理由としては、しっかり施工すれば後々のクレームがないからです。
耐久性と防草性能がバツグンです。
防草シートザバーンについては下記記事で詳しく解説しています。
体力勝負の砂利敷き
ここまでくればあとは体力勝負。
トンボがあると均すの楽です。
平らにならすコツは近くの構造物に目安の印をつけること。
例えば、建物や外周のブロックなどです。
排水マスがある場合は、フタの高さがそのまま目安になります。
印が後々目立たないように注意しましょう
必要な道具
最低限必要な道具
- 角型スコップ
- 一輪車
- ハンマー
- カッター
- コンベックス(スケール)
あると便利な道具
- 剣先スコップ
- トンボ
- 印をつける鉛筆
注意点やコツ、アドバイス
運搬についてのアドバイス(費用を抑えるなら建材屋)
使用量が多い場合、近くに建材屋(会社名が〇〇建材)があるなら相談してみるのも1つの手です。
ダンプ1台8000~12000円といった価格で運んでくれる可能性あり。
種類はほとんど選べませんが、大量に運ぶからこその料金です。
注文する時は、間違っても再生材(RC)は選ばないようにしましょう。
RCはコンクリート廃材を砕いてリサイクルした砕石です。
砂利敷きには向きません。
また、注文する際は砂利の置き場所も前もって考えておくのも大切。
1か所に降ろすと意外とがさばります。
下地づくりについてのアドバイス
- 面積が大きい
- 地面が硬そう
- 残土の行き場がない
こういった場合は、下地まで業者に任せるのもあり。
正直、diyで残土を扱うのはおすすめしません。
プロの技術と機械・車両があってこそできる工事なので、diyでは過酷すぎます。
費用、コストについてのアドバイス
業者に頼む場合は、標準の砂利で1500円~2000円/m2が相場。
(砂利の種類によって変わります)
防草シートが800~1000円程度。
20m2だとして46000~60000円(税抜)
下地づくりは別料金になります。
土工事にまとめられていることが多いので、はっきりいくらとは表記されません。
経験上、20000円〜40000円が妥当。
総額100,000円で考えれば、カットできるコストは50,000円で半額になります。
自分で施工しても材料費はかかるので、削減できるコストと労力が見合うかどうかが判断ポイント!
まとめ
砂利敷きは、意外と重労働ですが、
- 体力に自信がある
- 涼しい時期
- 掘る土が柔らかい
- 休日に時間が多く取れる
など好条件がそろうならチャレンジする価値は十分にあります。
また、労力を減らすためのアドバイスも参考にしてみて下さい。
うまく活用すれば、コスパのいいdiyに近づけますよ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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