- レンガ積みをdiyしたい
- diyしたいけどむずかしそう
- かんたんにできる方法があれば知りたい
本記事は、そんな人のためにセメントを使わずかんたんにレンガ積みできる方法を解説します。
結論を言うと、接着剤を使った施工方法です。
えっ、接着剤でレンガが積めるの?
レンガ専用接着剤ナルブリックを使えばかんたんに設置できるようになります。
現役エクステリアプランナー/1級土木施工管理技士のきつね(@ktn_ktn_3)がお送りします。
ナルブリックとは?
成瀬化学が販売しているナルブリックは、レンガ・石材専用の接着剤です。
レンガの英語表記がブリック(brick)なので、まさに専用品。
ナルブリックの特徴
- チューブタイプで手を汚さず使いやすい
- 1液タイプなので、練り混ぜの手間がない
- 1本で約15本施工できる
ナルブリックを使うメリット
ナルブリックを使う最大のメリットは、ほとんどモルタルを練らなくて済むことです。
もう1つは、レンガとナルブリックの材料さえあれば積めるというお手軽さです。
- モルタルとは?
- セメント、砂、水を練り合わせたペースト状の材料。砂利をまぜるとコンクリートになります。
初心者がモルタルを扱うデメリット
- 水加減・配合がむずかしい
- 必ずはみ出すので掃除が大変
- 目地がきれいに仕上がらない
- 使う材料・道具が多くなる
- セメント・砂が重く扱いづらい
まずきれいには仕上がらないです。外構経験はあるけど、レンガは積んだことないという人ですら難しい作業なので。
ナルブリックを使うデメリットは、従来工法より価格が高くなるところ。
ですが、「高いけどきれいな仕上がり」と「安くても汚い仕上がり」のどちら選びますか?
僕なら前者を選びます。
【お手軽】接着剤を使ったレンガ積みの方法を解説
1段目が完了したところから解説します。(1段目は後で解説)
そこまでは接着でも本来の工法でもほぼ一緒です。
2段目以降は、ナルブリックを接着面に均一に塗り付け積んでいきます。
- 出来るだけ接着剤がはみ出さないように量を調整する
- 接着剤とレンガをなじませるため、軽く左右上下に回しながら押し付ける
この2点がうまく施工するポイントです。
最終的な仕上がり高さですが、多くても5段まで(根入れの1段を含める)にしましょう。完成して土を当てると思っている以上の圧力(土圧)がかかります。
今回の施工では、鉄筋を入れる想定をしていないため、高く積み過ぎるのは後々危ないです。
セメントや目地の処理がなくなるのでお手軽さが段違い上がる!
通常のレンガ積みの接着方法と比較
通常のレンガ積みでは、レンガ同士を接着剤させるのにモルタルを使います。
ここがdiyのネックになるポイントです。
工程の数だけを考えても・・・
ナルブリックの工程
接着→設置
通常のレンガ積み
モルタル練り→設置→目地仕上げ→掃除
倍以上の工程がかかります。
体感の労力だと2~3倍に感じるレベルですね。
それで仕上がりが悪かったら目も当てられません。
下地づくりから1段目までの流れ
下地から1段目までを解説します。
ここでは空練りモルタルという材料を使います。
水を使わないため、通常のモルタルより難易度は低いです。
「結局セメントを使うの?」とがっかりされたかもしれませんが、1段目がかなり重要なのでここだけは踏ん張りましょう。
- 位置・深さを決めて水糸を張る(1段目を埋めるのがベスト)
- 掘る(余った土が花だんの中へ)
- 砕石を入れる
- 空練りモルタルを練って敷く(少し高めに)
- レンガを接着しながら並べる(接着とモルタル)
- ゴムハンマーで軽く叩いて位置・高さを落ち着かせる(水平器)
- 4~6を繰り返す
- 完成→上の段へ進む
接着剤とゴムハンマーの加減が難しいところですが、埋める段なので多少の見た目は気にせず行きましょう。
それよりも水平・真っ直ぐにセットできるかがどうかが最重要です。
接着剤と相性のいいのは丸めなレンガ
接着剤でdiyできると言っても本来の方法とは雰囲気が違ってきます。
目地がほとんどないため、違和感を感じる人も少なからずいると思ってます。
そんな接着剤との相性がいいレンガとして角が丸まっているタイプのレンガをおすすめします。
角がある一般的なレンガだとどうしても間が詰まった印象になりがち。
そこをぼかせるのが角が丸まっているタイプのレンガです。
かわいい雰囲気も出せるので女性にもおすすめ!
まとめ
- レンガ積みのdiyは接着剤でセメントいらず(1段目除く)
- おすすめは専用接着剤ナルブリック
- 本来の工法より手間を大幅に減らせる
- 値段は高くなるが、初心者でも仕上がりはきれい
- 高く積むには向いていないので注意が必要
方法や視点を変えれば、むずかしそうなレンガ積みを含むdiyも身近に感じられたと思います。
自宅で過ごすことが多い状況なので、興味のある人はぜひチャレンジしてみて下さい。
自作の花だんでガーデニングなど楽しみが広がりますね!
それでは、最後まで読んで頂いただきありがとうございました。
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