- 外構リフォームを検討し始めたけど何から手を付けていいかわからない
- 相場を知って予算を組みたい
- 失敗しないためのポイントを押さえたい
外構工事は家づくりの中で失敗の多い工程です。
新築外構がリフォームに変わったからといって成功確率が上がるなんてことはありません。
失敗すれば5万10万すぐに損してしまうほど、金額が大きいものなのでしっかりと基礎知識を持って臨むことが大切です。
この記事では、外構リフォームを検討し始めた人が失敗しないための情報をまとめました。
業者に提案されるがままでは満足の行く外構は手に入れられないよ!
現役エクステリアプランナー/1級土木施工管理技士のきつね(@ktn_ktn_3)がお送りします。
とりあえず業者がいるか確認
【前置き】外構リフォームの概要を解説します
まずリフォームとは?定義を解説
リフォームとは、居住の改築や改装のことで、特に内外装の改装を差す和製英語。
建物自体の改築や改装によく使われている言葉ですが、このブログのテーマでもある外構工事にも使えます。
実際にリフォーム(改築)がどんなことを指すかという僕なりの定義は下記です。
- 商品の交換や変更
- 商品の追加
- 構造自体の変更
リフォームというと小規模なイメージですが、かなり幅広い定義で考えています。
実際にほとんど新築外構に近いような外構リフォームもあります。
新築外構と外構リフォームの決定的な違いはスタート地点
- 新築外構→ハウスメーカーや工務店に外構工事を依頼することができる
- 外構リフォーム→検討し始めた段階で業者がいない
僕はここのスタート地点が決定的な違いだと考えています。
外構リフォームの場合は、建築してから年数が経っているため最初のあてでハウスメーカーを視野に入れることは少ないです。担当営業だった人がいないパターンもあり。
また、ネットの発達によりハウスメーカーの経費高いということが消費者側にも浸透しているためわざわざ声を掛けないという理由もあります。
下記のような新築外構をハウスメーカーに依頼するメリットもないので「余計に」です。
- 1連の流れで発注できる
- 外構が完成してから入居できる
- 住宅ローンの中に組み込める
外構とエクステリア、庭との違いは?
厳密に分けると下記のような分類ができますが、ひとまとめで考えてオッケーです。
- 外構:構造物
- エクステリア:金物工事
- 庭:植栽やガーデニング空間
実際の業界でも、まとめて外構工事やエクステリア工事と呼びます。元々日本では造園の分野として扱われていた歴史があります。
昔ながらな和風の石垣、生垣、植栽などです。
基本的な流れをつかんで自分の立ち位置を知ろう
ここでは外構リフォームにおける基本的な流れを解説します。
外構リフォームでは全体像を理解し、自分の立ち位置を把握することが重要です。
理由は下記の通りです。
- 普段からなじみがない
- 自分がどの段階なのかわからない
- かかる金額が大きい
外構ほどリスキーなものって世の中に少ない気がします。
- イメージを固める
- 費用・相場感を把握し予算決め
- 複数業者に見積りを依頼
- 比較検討する(断る)
- 業者決定・契約
- 施工
- 完成・確認
リフォームを検討し始めたあなたは、すでに現状に何らかの不満や不便があると思います。
でも何から手をつけていいかわからない・・・
そんな人はイメージ固めからスタートしましょう。
自分と業者のイメージ違いが失敗を生むので、分かりやすく伝えられるようになることが失敗しない第1歩。
僕がイメージ固めにおすすめするツールはPinterestです。
注目を集めている画像収集サービスで、外構の施工例をブックマークして集めることができます。検索すると、関連画像もバシバシ出てくるので便利。
実際の販売ページを飛ぶこともできるのでdiyの商品探しにも大活躍です。
以降の工程については別記事で詳しく解説します。
外構リフォームにかかる費用・相場
次は決めた予算でどれくらいのリフォームができるかをチェックしましょう。
この工程が必要な理由は、普段からなじみがなく予算感がわからないためです。
「思っていた金額の倍の以上費用がかかる。」
こんな事例も少なくありません。
ここでは価格帯別に下記の4分割で解説していきます。
- 10万円以下
- 10〜50万円
- 50〜100万円
- 100万円以上
下記の記事でより詳しく解説しています。
ブロック積み(12㎝)の費用相場は8,000~10,000円のように細かい項目でも解説しているのでぜひ参考にして下さい。
見積書が手元にある人は比較する材料にもなります。
価格帯別のリフォーム特徴
10万円以下
商品単体の取付けや小規模の撤去工事ができる価格帯です。
生活に直結する商品が多いので、満足度が高くなる傾向があります。
しかし、あれもこれもできる金額ではないので、方向性を間違えると満足度が低くなってしまう危険性も兼ね備えています。
【実例つき】10万円以内でできるコスパ抜群の外構リフォーム3選
実例つきで詳しく解説しているので参考にして下さい。
10~50万円
アプローチや駐車空間、庭空間とゾーンを限定した工事が可能な価格帯です。
小規模であれば、撤去を含むやり替え工事でも対応可能。
実際に僕が施工するリフォームは、50万円前後が中心の価格帯です。
50~100万円
複数エリアにかかるやりかえや複数商品の取付けが可能な価格帯です。
業者による差も大きくなって来る価格帯なので、念入りな比較・検討をおすすめします。
100万円以上
スタイルを変更するほど大掛かりな価格帯です。
新築時にできなかったことをまとめてやる場合も100万円を超える高額になることもあり。
地方部で土地が広く数量が多くなってしまう場合も100万円超えの可能性も出てきます。
リフォームになりやすい外構箇所
- 塀を壊して駐車場増設
- 老朽化した塀の交換
- 故障、破損した商品の取付け(フェンスなど)
- カーポートの新規取付け
- 人工芝の設置(張替え)
うちの会社の場合は、塀に関するお問い合わせが多いです。タイミング的には、ライフスタイルの変化や老朽化がほとんど。
一般的に7〜8年がライフスタイルの変化が起こりやすいと言われています。
外構リフォームは失敗が多い
家づくりの中でも失敗しやすいと言われる外構。リフォームになったから成功確率が上がるなんてことはあり得ません。
むしろ、業界の構造と外構工事の特性が絡み合って難易度をガンガン上げています。
- オーダーメイドである
- 金額が大きい
- 実物を見て発注できない 車は試乗ができる
- 業者の多さ
- 請負いの仕組み
ここを注意すれば失敗を減らせるという3つのポイントをピックアップしたのでぜひ初期装備として身につけて下さい。
失敗しないためのポイント3つをチェック!
業者選びがむずかしい
1つ目が依頼できる業者が多すぎて優良業者に出会えない問題というです。
外構工事専門店だけが施工できるわけではありません。
意外と思われるかも知れませんが、外構工事に対応している業者はかなり多いです。
ハウスメーカー経由の外構屋が選択肢から外れても下記のような種類があります。
- 外構、テクステリアの専門店
- 土木屋、土建屋
- 造園屋
- 下請けメインの業者
- ホームセンターと契約している業者
それぞれの業者がその道のプロです。
しかし、外構のプロかと言えば必ずしもそうではありません。
- 信頼できる人柄
- 提案・プレゼン力
- 施工能力
- アフターサービスの整備
- 支払い方法の整備
これらを兼ね備えた業者は、残念ですがひと握りです。
業界の内側から見てもそのように感じるので、優良業者を探し当てるのは至難の技でしょう。
対策としては、優良業者しかいない土俵で業者探しをすることが1番。
僕がおすすめしているのは、タウンライフリフォームというサービスです。全国300社により優られている中から業者選びができます。
審査が厳しいため、業者数が少なく感じるかもしれません。しかし、優良業者しかいない土俵で選択できるだけでのすごいアドバンテージです。
見積りをしっかりチェックしよう
安くていいなと思ったら、ダウングレードしてるだけだった。よく確認すればよかった・・・
こんなパターンを避けるためには、見積り書の念入りなチェックが必要です。
1つ1つの見積り書をチェックするのはもちろんのこと、複数社の比較チェックもしっかりしましょう。
正しい判断をするには比較する数が必要です。
例えるなら、調査対象が少ないアンケート。10人しか聞いてなかったら全然信頼性がないですよね?外構の相見積りも考え方は同じで、業者を増やすほど精度が上がります。
そのため、相見積りを3社から取ることをおすすめしています。
3社分の見積りがあれば平均値を出すことができます。
相見積りを取る基準は、10万円以上を基準にするとよし。
じわじわ差が出てくるポイントです。
ちなみに50万円付近は金額差が大きくなってくるポイント。
時間が許すなら3社以上取るべきです。
10万円以上→2社
50万円付近→3社
どうしても時間がないという場合は、上記のような分け方でもオッケーなので参考にして下さい。
施工時も失敗が起きやすいし、取り返しがつかない
施工時の失敗の多くは3つに分けられます。
- イメージと違う
- 仕上がりが悪い
- 使い勝手が悪かった
このような事例の原因は、外構工事がオーダーメイドという特徴があるからです。
同じリフォームでも、水回りのキッチンなどは商品として形のあるものを取り付ける。
車だって試乗ができる。
しかし、外構は違います。
現場で職人の実力、天候などの自然条件、仕上がりの品質が左右されすぎる性質。
ここでは、イメージ違いを簡単に減らす方法を1つ紹介します。
商品の色に迷ったら、色見本を見せてもらって下さい。
だいたい最後の2色で悩む・・・
カタログの色が絶対ではありません。
洋服ですら、実物を見て買ったのに帰ってきたら何か違う。
外構になるとなおさらです。
現地に合うかが1番重要なのでサンプルが有効的。
サンプルが取れないものもありますが、言ってみる価値十分にあります。
自分の土地に設置してしまったら交換できないので慎重になりましょう。
業者に依頼するかdiyでできるかの判断基準
外構工事は費用がかさむから予算内に収めるためにdiyしよう。
でも、どこまでdiyできるか?または、していいのか?
こんな疑問を解決します。
判断基準は下記の通りです。
実際に僕はこの基準でお客さんにアドバイスをしています。
diyでできるリフォーム例
- 防草シート
- 砂利敷き
- 人工芝・天然芝
特徴としては、平面的な作業です。
言い換えれば、作ったのものが倒れる心配のない作業。
体力と根気勝負なとことがあるので、作業される人は覚悟して下さい。
業者に依頼するべきリフォーム例
- ブロック・レンガ積み
- 土間コンクリート
- フェンス
diyの作業に対して、立体的な作業が多くなりました。
作ったものが倒れることが1番心配です。
特に子供がいる家庭では・・・
ブロックにしても低いから大丈夫ということはなく、乗っかって遊んだらどうなるかなど考える必要があります。自分もそうだった記憶がありますが、なぜか登りたくなるんですよね・・・
フェンスに関しては境界近くでの設置が多いので、万が一倒れればお隣に迷惑をかけてしまうことになります。
関係の悪化もあり得るし、ギクシャクしたら長い目で見て大きな損害。
そんなリスクある作業は初めから業者に依頼するほうが得策です。
業者選び【失敗しないための】3種の神器
比較する
失敗したくないけど、比較はしないは最強の矛盾。
必ず比較はするようにしましょう。
と思ったとしても最低2社の相見積りは必要です!
財布のひもがゆるくなる現象が発生しがちですが、普段通りストイックにいってもいいはずです。
見る
先にも解説しましたが、サンプルを見せてもらうことが簡単かつ効果のある方法です。
簡単で効果抜群な対策。
現地で色合わせできればなおよしです!
他にも見ることで失敗から遠ざかるポイントは多いので参考にして下さい。
- 実際の完成現場を見る
- 見積り書を見る
- 施工の最中を見る
単純なようですが、欠かせないテクニックです。
言う
こんな人は注意が必要です。
- 色見本を取り寄せる
- パース図を書いて下さい
- 値引きして下さい
- 検討後の断り
- せっかく来てもらったし・・・
気にせず言いましょう!
業者にとっては数多くある現場の内の1件ですが、あなたにとってはたった1つの長く使う外構です。一生使う可能性すらあります。
外構は恋愛とも似ていると思っていて、言わなかった後悔は後々大きくなりやすいです。
支払い方法は現金?それともローンが組める?
結論としては、「業者による」です。
肌感覚ですが、現金のみ対応の業者が7~8割くらいの割合だと思います。
理由は、外構工事専門店でなくても施工ができるので、母数となる業者数が限りなく多くなるからです。
外構工事の専門店しばりなら自社ローンを整備している会社の割合が多くなります。
現金のみ対応の業者が多い
現金のみ対応の業者の方が圧倒的に多いです。
理由は下記の通り。
- 個人相手がメインではないから
- 下請けメインだから
- 対企業の仕事だから
ローン制度を用意する必要性がないことがほとんどです。
分割で対応してくれる業者もいますが、いいところ2、3分割が限度でしょう。(金額によって要相談)
ローンを希望なら業者選びから視野に入れよう(対応業者は少なめ)
現金対応の業者が多いから自分も現金にしないといけないのかな?
そんなことはありません!
自分の希望する支払い条件を通せるほうが満足度も上がるので、業者選びの段階から意識しましょう。
- 自社のローン制度を利用するか
- 金融機関のローン
一般的な銀行リフォームローンの特徴は、住宅ローンと比較すると短期で金利が高いです。
参考にりそな銀行のリフォームローン情報です。
- 年3.975%
- 最高1,000万円
- 最長15年
※2020年12月現在
外構リフォームに役立つサイト・ツール
ここではタイプ別に3つ紹介します。
- ピンタレスト
- タウンライフリフォーム
- グリーンスナップ
下記の記事で外構・エクステアリアに使えるツールを紹介してします。
もっと詳しく知りたい人は参考にしてください。
画像収集にPinterest(ピンタレスト)
画像収集ができるアプリです。
先にも紹介しましたが、施工例が豊富なのでイメージ固めに重宝します。
画像をブックマークして業者に見せることでイメージの食い違いを減らす効果もあります。
外構リフォームのスタート地点です。
無料一括見積りにタウンライフリフォーム
比較が重要なのはわかっているけど時間がない・・・
そんな人には無料一括見積りをおすすめします。
タウンライフリフォームでは、全国優良業者300社に最短3分でアプローチができます。
※ただいま、QUOカード1000円分プレゼントのキャンペーン中!
自分でネットで探して、お店に行って打ち合わせをして・・・
そんな手間を省けるので検討してみるのもありです!
見積りを依頼しても発注する義務はないので安心して下さい。
とりあえず業者がいるか確認
植物探しにGreenSnap(グリーンスナップ)
管理ができないという人が多いので多くはおすすめしませんが、外構を彩る重要なピース植栽。
この植物いいなと思っても種類なんてわからないですよね?
グリーンスナップは植物の種類を検索できるアプリです。
また、庭に生えてきた雑草の種類を調べることもできるので雑草対策にも有効。
まとめ
本記事のまとめは下記の3点です。
- 外構リフォームのスタートはイメージ固めから
- 予算・相場、基本的な流れを把握しよう
- 比較検討が大切
初期段階から知識をつけることで失敗する確率をガンガン下がられます。
普段の生活で1万円は大きいですよね?
でも、外構リフォームとなると1万円の価値が軽くなる。
そういった精神状態が5万、10万円の損を引き起こします。
金額的に損と合わせて施工の失敗も重なれば目も当てられません。
このブログでは外構リフォームで失敗する人を減らしたいをテーマに発信しているのでぜひ参考にして下さい!
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