- リフォームでカーポートが欲しい!
- カーポートに固定資産税がかからないか心配・・・
- 建ててしまってあとから言われない?
- 根拠や例外パターンを前もって知りたい
- 外構にかかるコストを少しでも下げたい
「カーポートに固定資産税がかかるか?」という話題を見かけます。
さまざま解釈の違いがありますが、私の結論は、『ガレージタイプ以外は99%かからない』です。
この記事を読めば、下記の内容がわかります。
- カーポートの固定資産税で失敗しない方法
- ガレージなどの例外パターンや周辺知識
- プラスαで外構コストを下げる方法
カーポートは簡単に取り外しできないので慎重に選択していきましょう。

現役エクステリアプランナー/1級土木施工管理技士のきつね(@ktn_ktn_3)がお送りします。
とりあえず業者がいるか確認
【前提知識】固定資産税とは?


まずはじめに、固定資産税が何かをざっと解説します。
1月1日時点で家屋や土地などの固定資産を所有する人が払う地方税です。
自治体による違いがありますが、固定資産評価額×1.4%が一般的。
プラスして都市計画税が0.3%かかります。(こちらも自治体によって差があります。)
合わせて51万円の税金を支払うということになります。(年4回か一括)
※新築の場合、減税措置が適用されます
加えてカーポートにまで税金がかかってきたらと考えると不安になりますよね。



カーポートに固定資産税がかかることは99%ないので安心してください。
カーポートに固定資産税がかからない理由


カーポートは見た目からして大きいので、「課税対象になってしまうのでは?」と心配する気持ちわかります。
ネット上でもいろいろな意見をあり、余計に迷ってしまいますよね。
ここでは、法的根拠をまじえカーポートに固定資産税がかからない理由を解説していきます。
不動産登記規則に建物の要件が書かれています。
建物は、屋根及び周壁又はこれらに類するものを有し、土地に定着した建造物であって、その目的とする用途に供し得る状態にあるものでなければならない。(不動産登記規則第111条)
出典:e-Govポータル
まあ、「何を言っているの?」状態ですよね。
多くの自治体のHPで嚙みくだいた説明がされているので1部を引用させていただきました。(埼玉県東松山市)
すなわち、固定資産税の課税対象になる家屋とは、次の3つの要件を満たすものです。
1.外気分断性 3方向以上壁があり、屋根があるもの
2.定着性 基礎等で土地に固定されて容易に移動できないもの
3.用途性 目的に応じて利用できる状態になっているもの
引用元:東松山市HPどのような建物に固定資産税がかかりますか?
このうちの 外気分断性 に当てはまらないというのがカーポートに固定資産税がかからない理由です。
屋根と3方向の壁があってはじめて建物とみなされるので、カーポートは建物とみなされません。
イコール固定資産税がかからないというわけです。
ただし、建築面積が建ぺい率に影響するところがややこしいポイント。
さらに面積の緩和があるので考えだしたらキリがないです。
ガレージは例外パターンで課税対象です


例外パターンは、ガレージタイプのカーポートです。
屋根と3方向の壁を満たしてしまうので、建物とみなされてしまいます。



カーポートでもサイドパネルを3方向に貼るタイプはどうなの?
役所ごとに微妙な解釈の違いがあるので、微妙な判断になったら問い合わせするのがベスト。
あとは、少しでも不安を感じた人も1度各自治体に問い合わせすることをおすすめします。



問い合わせるのは、タダなので!
カーポート(ガレージ)と固定資産税のよくある疑問をQ&A


※判断に迷ったら各自治体に問い合わせるのが確実です(打ち合わせした方の名前は必ず控えましょう)
カーポートに登記は必要?
固定資産税が発生しない=建物とみなされないので、登記は不要です。
ガレージは登記が必要?
ガレージは建物としてみなされるので登記が必要です。
ただし、防火地域・準防火地域でなく10m2以下であれば不要というパターンがあります。
防火地域・準防火地域とは?
火災の被害を最小に抑えるため、建物を耐火構造としなければいけない地域(主に中心部や商業施設、住宅密集地)
防火地域・準防火地域の調べ方
各自治体で都市計画図の閲覧が可能です。ネットでも調べられるので「自治体名+(準)防火地域」で検索してください。
ガレージを黙って建ててあとからバレない?
3年毎に評価額の見直しがあるので、そこでバレる可能性あり。
後で言われると、金銭的にも精神的にもダメージを受けるのではじめから申請するのが得策です。
誰が調べて徴税してくるの?
地方税なので、基本市役所です。
担当する部署は、資産税課や税務課という名称が多いです。
航空写真を使って調査する自治体もあるので、逃げ道がないですね。
【外構コストを下げたい人必見!】



カーポートに固定資産税がかからないことを理解してもらえたでしょうか?
しかし、それでも外構コストは高く感じがちです・・・
ここでは、「もうひと声!」のコストダウン方法を紹介します。
それが比較・検討をして相場に近づけていく相見積りです。



出た出た、相見積りなんてありきたり。



条件が違うから相見積りは意味ないよ!
こんな意見を見かけますが、私は意味があるし、効果は絶大だと思っています。
外構は総力戦です。
最安値だけにこだわるのではなく、業者ごとの提案力、デザイン力、信頼性など全部まとめて比較する意識を持ちましょう。
その上でコストが下がればそんなうれしいことはないですね!
どんな業者に工事を依頼したらいい?



相見積りが効果的なのはわかったけど、どんな業者を選んだらいいかな?



選ぶ基準があれば教えて!
カーポート工事で失敗しないために次の3点を満たせる業者を選びましょう。
- 地元業者
- カーポートの施工が得意な業者
- 施工以外の知識が豊富
ここを最低ラインと考えれば、失敗する確率をグッと減らせます。
地元業者
地元業者で経験豊富であれば、市役所のクセを理解しています。
担当部署と顔見知りの可能性もありスムーズな対応が期待できます。
また、営業範囲内で仕事をすることで下げられるコストもあるので低価格な可能性もあり!
カーポートの施工が得意な業者
外構を請け負う業者でも施工経験がない業者は意外と多いです。
請けたら部分外注しようというパターン。
外注先とうまく連携がとれるくらい頻繁にやり取りができていればオッケーですが、「はじめて外注します」ではやっぱり不安。
「カーポートの施工は得意ですか(経験ありますか)?」
ここは、はっきり聞くのが有効打です。



苦手な工種ほど金額が高くなる傾向があるので、『不慣れ+金額が高い』ではいいところがないです!
施工以外の知識が豊富
施工能力と提案力、デザイン力、法律の知識など外構に必要なスキルは1つではありません。
施工が得意でも、それ以外の知識が乏しいパターンは十分にあり得ます。
そういった業者では、固定資産税の相談しても的確な回答ができない可能性が高いので不安が残ります。
まとめ
カーポートの固定資産税で悩んだら下記の5つを思い出してください。
- カーポートに固定資産税は99%かからない
- 3方向の壁がないため、課税対象にならない
- ガレージタイプは課税対象
- さらに外構コストを下げたい人は相見積りしよう
- 地元で経験・知識が豊富な業者を選ぼう
この記事が、あなたが理想の外構を手に入れる手助けになれればうれしいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。



当ブログでは、外構に関する質問や相談もお問い合わせから受け付けています。
記事以外の内容でもオッケーなので、お気軽に問い合わせ下さい!(匿名可)
コメントまたは、記事にて回答させていただきますね。
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