- カーポートSCに後方支持が登場したらしい
- まずスペックや価格を知りたい
- 実際に採用した人の口コミや評判はあるの?
2023年3月、LIXILの人気商品カーポートSCに後方支持2台用が登場しました。
モデルチェンジではなく、今までになかった仕様の拡充なので、今後採用が増えていく商品でしょう。
しかし、現時点では発売から日が浅いこともあり、まとまった情報が少ないです。
正直、中古車が買えてしまうレベルの高級カーポートなので、絶対に失敗できないし、してほしくないです。
本記事では、基本スペックや価格、メリット・デメリットを解説しているので、予備知識をつけ、後悔しない商品選びをして下さい。
現役エクステリアプランナー/1級土木施工管理技士のきつね(@ktn_ktn_3)がお送りします。
外構は業者選びが9割
【基本スペック紹介】カーポートSC後方支持2台用
まずは、基本スペックを紹介します。
耐風圧強度 | 38m/s(サポート装着時42m/s〉 |
積雪強度 | 20㎝ |
定価 | 1,988,500円 |
カラー | 8パターン |
共通オプション | カーポートライト 樋接続部品セット 柱移動 カーフロア カーストッパー 雨樋ネット |
後方支持用オプション | 異形対応 着脱式サポート |
電子カタログ | 詳細を見る |
従来からの変更点は、オプションくらいでほぼ変わりないです。
定価は、カーポートSC2台用と比較して約1.6倍とかなりの高価格帯です。
実際は、定価から値引き調整が入るので、5~6割に落ち着きます。
カーポートSCの後方支持は背面支持
後方支持の中にもつぎの2種類があります。
- 背面支持
- 側面後方支持
カーポートSCは背面支持を採用しているので、柱は3本になれど、シンプルさを保てています。
側面後方支持はLIXILのアーキフラン。
背面支持は、三協アルミのダブルフェース。
側方支持でも使える点でも、ダブルフェースが1番近い商品といえます。
後方支持タイプの登場でカーポートSCの敷地対応力がアップ
後方支持タイプの登場で敷地対応力がアップしました。
カーポートを形状別に大きく分けるとつぎの3種類があります。
- 両側支持
- 片側支持
- 後方支持
従来カーポートSCは、両側支持と片側支持の2タイプでした。
後方支持の登場で3種類全ての形状を網羅したことになります。
カーポートSCの後方支持は背面支持タイプなので、90°反転すれば、大きくはね出した片側支持としても使えます。
同時に3台用や梁延長も可能になったので、どんな条件にも対応できるようになりました。
カーポートSC後方支持タイプのメリット・デメリット
初見で感じたカーポートSC後方支持タイプのメリット・デメリットを紹介します。
メリット5選
- 車を停めやすい
- ドアを開けやすい
- 動線上に柱がないので、邪魔にならない
- 正面から見ると柱が細いのでスッキリ
- 吊り部材が見えづらい
当然、後方(背面)支持タイプなので、前方に柱がないことのメリットはあります。
後方支持は通常ゴツい見た目になりがちですが、シンプルさを保てるのは、カーポートSCだからこそ。
正面から見た柱が細く見え、アルミという材質が後押しして吊り部材が見えづらいためかなりシンプルです。
吊り部材が中央に寄っていて見えづらいのも背面支持ならではです。
シンプルを保ったまま、後方支持を実現した最適解。
デメリット3選
デメリットは次の3つ。
- 価格が高い
- トランクが開けにくい
- サポート柱が正面に3本
それぞれ詳しく解説します。
価格が高い
1番のデメリットは、価格の高さです。
本体も定価で200万円オーバーですが、基礎も大きいため、工事費も高額になります。
材料と工事費を合わせた見積り価格で120~150万くらいはするでしょう。
トランクが開けにくい
ミニバンなど車のタイプによっては、トランクが開けにくくなります。
トランクの開く幅を計算してサイズを決めないと柱に干渉する最悪の自体に……
トランクを開けるために、車を前に出すなんて面倒すぎますね。
サポート柱が正面に3本
サポート柱が正面に3本付くのも使い勝手が悪いです。
ご覧の通りサポート柱を装着すると車が出入りできません。
出入りのたびに脱着するとなるとかなり面倒です。
強風の日を想像するとかなり面倒
車を出す→サポート柱をつける→帰宅したらサポート柱を外す→駐車する→サポート柱をつける
90℃反転する片側支持で使う場合は出入りできるので解消されるデメリットです。
カーポートSC自体のデメリットについて書いた記事も参考にして下さい。
デメリットを知らずに購入すると後悔に繋がりやすいです。
口コミや評判が少ない理由3選
カーポートSC後方支持タイプは、口コミや評判が少ないです。
少ない理由は次のとおり。
- 発売から日が浅い
- 価格が高い
- 積雪地域では使えない
発売から日が浅いことも理由だと思いますが、カーポートSC後方支持タイプは、口コミや評判が少ない状況です。
1番大きな理由として、値段の高さが影響していると予想。
通常のカーポートネスカと比較してカーポートSCになると約2倍、後方支持はさら約1.6倍。
価格上昇の合わせ技なので、とにかく費用がかかります。(ネスカ2台用の3倍以上)
積雪地域では使えないことも理由の1つです。
カーポートSCは後付けに不向きなので住宅と同時進行がおすすめ
カーポートSCは、後付けに不向きなので、住宅と同時並行での検討がおすすめです。
理由は、次のとおりです。
- 住宅との調和が必要
- 基礎の影響範囲が広くなる
- 採用を見越した予算取りが必要
それぞれ詳しく解説します。
住宅との調和が必要
カーポートSCのコンセプトは住宅との調和です。
デザイン性の高い商品のため、住宅と同時に設計していくのがおすすめです。
建物とのバランスを考えて設計するのがベストなので、後付けには不向きです。
カーポートだけが浮いてしまっては元も子もありません。
基礎の影響範囲が広くなる
後方支持タイプのカーポートは必ず基礎が大きくなるので影響範囲が広くなります。
大きく跳ね出した屋根を支えるには、基礎を大きくしてバランスをとる必要があるからです。
後付けの場合、既存コンクリートのはつり工事が発生するので、金額も高くなります。
残土も重機で掘削するレベルで発生するので、処分も割高。
下記の記事も参考にして下さい。
コンクリートがつぎはぎになってしまうのも後付けのデメリットです。
用を見越した予算取りが必要
100万以上の予算を取るには、設置を見越した予算取りが必要です。
外構までたどり着く人のほとんどは、予算が厳しく、体力的にも消耗しています。
そんな極限状態でカーポートSCに出会っても時すでに遅し。
余剰資金でまかなえる金額感ではないので、住宅設計と同時進行で外構計画を立てましょう。
今後のカーポートSC
カーポートSCに今後の追加があるとすれば、後方支持1台用と予想。
これから採用が増えていく商品なので、今後が楽しみです。
当ブログでも追加情報を追っていきますね。
カーポートSCを採用したいけど頼む業者がいない!
少しでも手間を減らして業者探ししたい人におすすめの見積り先はつぎの3つです。
- ハウスメーカーの提携業者
- 地元の外構業者
- ネット経由の外構業者
前提条件が違う3者を比較することで、値段の相場、対応の良し悪しを見極める力が身につきます。
仮にクオリティを落とさず10万でもコストカットできれば、長い時間過ごす内装に予算を回せます。
憧れの海外製食洗機やエコカラットが手に入る!
とりあえず業者がいるか確認
当ブログでは、外構に関する質問や相談もお問い合わせから受け付けています。
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