この記事を読んでわかることは下記の通りです。
- 失敗しない外構リフォーム業者の選び方
- 外構リフォームの全体像
- 外構リフォームの基礎知識
この記事のターゲットは下記のような人です。
- マイホームを建てる予定がある人
- マイホーム建設中の人
- 庭のリフォームを考えている人
- なかなか外構工事業者を決められずに悩んでいる人
こんな人のために、現役エクステリアプランナー/1級土木施工管理技士のきつねが『失敗しない外構リフォーム業者の選び方』について記事を書き進めていきます。
工事の性質上、失敗しやすいけど取り返しがつかないことが多いのでぜひ参考にして下さい!
それでは早速本題へ行ってみましょう!
とりあえず業者がいるか確認
まず外構やエクステリア、庭の定義を知ろう
まずは言葉の定義から解説します。難しい意味ではなくイメージで十分です。
似たような意味の言葉が3つあるので含めて解説していきます。
エクステリア:建物外部の空間を広く指す言葉
外構:門まわりや塀などの構造物空間を指す言葉
庭:植木や植物の空間を指す言葉(造園よりなイメージ)
「エクステリア空間の中に外構と庭があるんだな」と理解してもらえればオッケーです。
いやいや、その解釈違くない?
自分はカーポートなどの金物工事をエクステリア工事って解釈してるんだけど?
と色々意見があると思いますが、エクステリアプランナーハンドブックという公式テキストの内容を参考にしてるので信頼性は高いと思います。
ただし、外周り工事の呼び方で一般的に使われているのは、「外構」や「外構工事」です。少し矛盾がある気がしますが、気にしないでいきましょう。
この記事では、以降「外構」として進めます。
外構工事の候補になる業者は5種類
では次に、外構工事の候補になる業者の種類を紹介します。
- 外構・エクステリア専門店
- ハウスメーカー提携の外構屋
- 土木・土建屋
- 造園屋
- ホームセンター経由で依頼する外構屋
一般的にこの5種類。細かく分ければもっと多いですが、わかりにくくなってしまうのでこれくらいの分割にしておきます。
思っていたより多くないですか?
この業種・業者の多さが消費者の頭を悩ませる種でもあります。
それぞれにメリット・デメリットがありますが、失敗しないという観点で考えると、エクステリア専門店を選ぶのがおすすめ。
理由は、専門知識・技術を持った会社に仲介料(中間マージン)なく直接発注できるからです。ただし、選ぶ際のポイントもあるので注意が必要です。
それぞれのメリット・デメリット、得意・不得意について下記の記事で詳しく解説しています。
失敗しないための5つの重要ポイント
失敗しないための重要ポイント5つをまとめました。
外構はあまり重視してないから、業者が出してきたプランのままでいいや!
という人の参考にはならないと思います。
あくまで「外構リフォームで絶対に失敗したくない!」という人向けの内容です。
内訳は、最重要ポイント1つと業者の見極めポイント4つです。
①必ず相見積り(あいみつ)を取る 最重要
外構リフォームで失敗したくない人は、相見積りを必ず取りましょう!
相見積り=複数の会社から見積りを取ること
理想は比較ができるように3社から取りましょう。
最低は2社。
相見積りを取るべき理由3つです。
- 適正価格よりも高い金額での発注を避けられる(交渉できる)
- 業者の実力を比較できる(プロセス~施工まで本当に三者三様です)
- 自分のイメージにより近づけられる
残念ながらデメリットも存在します。
- とにかく時間がかかる
- 交渉の労力が倍増する
- 最終的に断りづらい
このデメリットをなくすことはできませんが、軽減する方法があるのでその方法について後で解説します。
また、相見積りの重要性と効率的な取り方について下記の記事で詳しく解説しています。
②信頼できる見積り書かどうかチェック
相見積りをとったら次のステップ、見積り書の内容をしっかり確認しましょう。
僕自身見積りを作る立場から、こんな見積りは信頼できないなというポイントを紹介します。
チェックリスト代わりに使って下さい。
- やたら1式という表記が多い
- 空欄・空白がある
- 数量の根拠があいまい(説明できない)
- 見積り条件が書かれていない、少ない
- 現場管理費・諸経費がやたらと少ない(10~15%くらいが一般的)
- 材料の値引き率が書いていない
会社によっても違いがあるし、同じ会社でも見積りする人によって違いがでます。だからこそ、入念にチェックする必要があります。
見積りを取ったけど「諸経費が何かわからない」という人には下記の関連記事がおすすめ!
③実際の施工現場を見せてもらう
施工業者の実力や得手不得手、イメージを理解するのに役立ちます。
展示場をみるだけでも十分じゃない?
展示場を持っていない業者だし、現場見せてはいいづらい・・・
という声も聞こえてきそうですが、実際の施工現場を見せてもらいましょう。(できるだけ直近の現場)
理由は下記の3つです。
- 全体のまとまり感が確認できる(ぱっと見の印象も重要)
- お客さんのいい関係が築けているかどうかの目安になる
- 現在の施工の実状により近い
3つ目に関して少し補足します。
- いい職人がやめた
- 施工班が変わった
- 外注先が変わった
このようなことが社内で起こると施工能力が大幅に落ちることがあります。過去すぎる現場や展示場だとこのあたりが見えてきません。
直近で設計や施工例でコンテストの受賞歴などあると信頼性抜群です!
④3Dパースが書けるか確認 書ける業者を選ぼう
3Dパース:3Dのイメージ図面、立体図
あるあるトラブルの「何だかイメージと違う」を避けるために有効な方法。
外構・エクステリア専門店を選んだほうがいい理由でもあります。
専門業者じゃないと3Dパース書けないパターンが多いです。3Dパースが書けるかどうかは最初に確認しましょう!
逆に3Dパースがない状態で進めると、ここが違うなど指摘がしづらくなり、不利な状況になる可能性が出てきます。
⑤アフターサービス・保証があるかを確認する
自分で探した専門店に頼む場合、ハウスーメーカーの元を離れ全ての交渉を自分ですることになります。
そうした時にトラブルになると対応が非常に難しいです。泣き寝入りという最悪のケースも考えられます。
はっきりとアクターサービス・保証を整備している会社なら不安要素を減らすことができます。
こんな種類のアフターサービス・保証があります。
- 商品の2年保証
- 1か月点検
- 6か月点検
- 12か月点検
- 24か月点検
- 施工保証10年
上記はかなり充実している例です。
業者によっては全く制度がないということもあるので要注意。自分の発注先がどの程度の保証をしてくれるか事前に確認することが大切です。
その際は契約内容と免責事項はよく確認しましょう。
細かい字で書いてあることもあるのでよく確認しよう!
無料見積りサイトを上手に活用しよう 相見積りのデメリットを軽減
外構工事の無料見積りサイトの効果と活用方法
上手に活用することで相見積りのデメリットを軽減することができるので必見。
具体的な効果は、相見積りにかかる時間や交渉の労力を減らせること。
- 無料見積りサイト
- ハウスメーカー提携の外構屋
- 自分で探した地元の業者
これだけで計3社の見積りをとることができます。
1社自分で探す手間を省けるだけ大きな差が生まれます。
それだけ相見積りは労力がかかるもの・・・
無料一括見積りサイト:タウンライフリフォーム(外構特集)
今回は、数ある無料一括見積りサイトの中からタウンライフリフォームを選びました。リフォームと書いていますが、新築外構でも対応可能です。
決め手は3分で登録完了の謳い文句で、登録優良企業300社(全国)へ依頼できる簡単さ。
実際はリフォームの希望やら工事予定地図の添付あるので、さすがに3分は厳しいですが、5~10分あれば登録から依頼まで完了できます。
自分で0から業者を探す手間とは比較にならないですね。
【参考】工事予定地によって選べる業者数が違います
参考として、実際に対応可能業者の数を調べてみました。
結果は下記の通りです。
- 埼玉県北→10社前後
- 埼玉県南→15社前後
- 東京都23区→20社前後
市町村単位で検索できるので、前後という表記にさせてもらいました。実際に自分の住んでいる地域で検索してみて下さい。
審査が厳しいため、対応業者は少なく感じるかもですが、逆にメリットと考えましょう。
優良業者のみにアプローチできる手段は他にありません。
タウンライフリフォームの特徴3つ
下記の3つが無料で依頼できます。
少ない手間でここまで依頼できます。
- アイデア&アドバイス
- 費用見積り
- 外構・庭プランニング
また、都道府県と市町村、住まいのタイプを入力すると対応可能業者を確認することも可能。
実際に登録しなくてもどんな業者がいる確認ができます。
その後で見積りを取るかどうかを判断してもオッケーですよ!
まとめ
人生の中で何度も経験することはない外構工事。
そのなのに、失敗すると取り返しが付かなかったり、毎日の生活が不便になるなど、影響の大きいイベントです。
だからこそ予備知識を持ち、できる限り時間を使って検討するべきだと私は考えています。僕の経験・知識が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
最後に失敗しないための業者選びのポイントをまとめて終わります。
- 必ず相見積り(あいみつ)を取る
- 信頼できる見積り書かチェック
- 実際の施工現場を見せてもらう
- 3Dパースが書けるか確認
- アフターサービス・保証があるか確認
最後まで読んでいただきありがとうございました。
当ブログでは、外構に関する質問や相談もお問い合わせから受け付けています。
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